<2002.8.18.>
広島アステールプラザ


共催
広島市教育委員会
GOD BREATH

サダコストーリー
 〜佐々木禎子の真実の物語


「平和って何? 幸せって何?」
 いっしょに考えましょう。

【出演者】
安東小学校児童
比治山小学校児童
河内小学校児童
・佐々木禎子の親族
・GOD BREATH (出演順)

※「サダコストーリー」「小学生の発表」「座談会」は,一部を抜粋して紹介しています。 全文ではありません。

サダコストーリー・1 〜誕生〜

こんにちは 佐々木禎子です。

昭和18年1月7日の深夜,病院に向かよおる『りんたく』ん中で,うちは生まれたんじゃと。
そのころは,まだ,戦争中じゃったけぇ,みんなが「早う戦争が終わってくれりゃぁのぉ」と思いよりました。

昭和20年8月6日の朝,空には今まで見たこともないようなきれいなもんが飛びょぉて,
近所のおばちゃんが「ほら,きれいじゃわ!あんたも外に出て見てみんさい」ゆうたんよ。
じゃけどね,そこにおった人は,そのきれいなもんがB−29じゃとは,誰も思うとらんかったんよ…

そして,午前8時15分。ピカッという光とともに,そのときが来てしまったのです。

小学生の発表 〜誕生〜 (広島市立安東小学校

こうして私は生まれました。
みんな私の誕生を喜んでくれました。

まるで命のリレーをしているみたいに
おじいちゃんおばあちゃんからおとうさんおかあさんへ,そして私へと,命はずっと続いています。
遠い遠い大昔から,はるかな未来まで。
 生きるって楽しい! 生きるってワクワクする! 命をくれてありがとう!
 MPEG (2.3MB)
いちばんたいせつなとき,それは今!

サダコストーリー・2 〜成長〜

月日も流れ うちは,お父ちゃん,お母ちゃん,お兄ちゃん,美津江,英二と幸せな日々を過ごし,学校に入っても,優しい先生やようけおる友だちにかこまれ,毎日が楽しゅうてしょうがなかったんよ。

力を合わせ,一生懸命練習して迎えた秋の運動会。
うちは,走る前から,もうドキドキして,震えようた。
ほいで,いよいようちの番! バトンをもらうまでは2番じゃったけど,お母ちゃんがみよおると思ぉて,無我夢中で走ったら,いつのまにか一番。竹組も優勝!
もう,うれしゅうてうれしゅうて,その日は興奮して眠れやせんかった。

小学生の発表 〜成長〜 (広島市立比治山小学校

「あなたにとって大切なものって何?って聞かれたら・・・・やっぱり家族」
「家族のみんなに支えてもらって,ここまで生きてこられました。」
「反抗して口ごたえばっかりしてるけど,本当は仲良くしたいと思っています。」
「みんながいるから私がいます。」

「ぼくたちは、元気にまっすぐ咲くひまわりのように生きていきます。」
「そこにはいつも、笑顔があるから。」

「一つひとつの笑顔が、きっと世界中の愛と平和をつくっていくんだ。」
きみとぼくのあいだに ひまわりをさかせよう おひさまのしたで♪
だけどひまわりだけじゃ ちょっぴりさみしいから もうひとつさかせよう♪
あいのはながさきみだれて せかいじゅうをつつむよ♪
 MPEG (1.4MB)

サダコストーリー・3 〜現実〜

お母ちゃん うちの首んとこがちょっと腫れとるようなんじゃけど…
秋の運動会が終わったころから,首が腫れ,熱が出て,体がだるうて… 
原爆病じゃったら,うちはどうなってしまうんじゃろうか…
昭和30年2月21日,うちは日本赤十字病院に入院しました。

体の具合は悪うなる一方じゃし,紫の斑点はできるし,隣の病室の男の子も原爆病で死んじゃったりして怖かった。
もう「ゆきちゃん」とは,お話もできんようになった。せっかく,うちら,なかようなれたのに,ゆきちゃんも原爆病でなくなってしもおた。ゆきちゃんの体には,うちとおんなじ紫の斑点がようけ出とった。
うちもああして死ぬんじゃろうか…。

小学生の発表 〜現実〜 (広島市立河内小学校

「世界は 平和だと思いますか?」

平和 それは 笑顔でいられること
平和 それは 誰かに優しくできること
世界中の誰もがみんなもっていて 誰もがみんなひとつしかもっていないもの … 命
そして どの命もみんな 世界にたったひとつ
このあたりまえのことを 本当にあたりまえにするためには
勇気が必要なのです。
その勇気をもてる人になろう!
どんな言葉で飾るよりも 生きる力をもちつづけて…♪
何かを探してこの星に生まれた つよくつよく愛だきしめて…♪
Dreams come true together 夢を捨てないで…♪
Dreams come true together 必ずかなうから…♪
MPEG (1.8MB)

サダコストーリー・4 〜現実〜

鶴を千羽折れば願いがかなうんじゃと…

ある日,そんなおまじないを友だちから聞いたんよ。
そんとき,うちの中で,それまで怖うて怖うてしょうがなかった想いから,生きたい,何とか生きたいゆう想いに変わり,お薬の紙や,お見舞いの包装紙なんかを小そう切って,一生懸命鶴を折りつづけたの。

千羽折り終わったけん,また千羽…
早う元気になって,おうちに帰りたい。

親族との座談会

 禎子の父・佐々木繁夫さんのお話
「日赤病院のお茶漬けが食べたい言うてね,
すぐに買うて来てやると言いましたらね,
日赤のご飯以外はいらん言うんですよ。
それで,表の食堂で買ってきて,
日赤の器に入れて食べさせたんですよ。
『お父ちゃん,おいしい,ありがとう』
というのが最後でした。」

サダコストーリー・5 〜最後の言葉〜

「お父ちゃん,お母ちゃん,心配や苦労をたくさんかけてしもうてごめんなさい。
お金もようけ使わせてしもうたね。
お兄ちゃん,美津江,英二,何もしてやれんでごめんね。
うちの分まで,お父ちゃんとお母ちゃんを大事にしてあげてね。
お父ちゃん,お母ちゃんの子どもに生まれてきて,本当にうちは幸せでした。」

たいせつな友だち,たいせつな家族といっしょに過ごしたたいせつな日々をうちは忘れません。
たいせつなみんな,本当にありがとう…。

GOD BREATHの演奏

 1曲目 SADAKO
 2曲目 INORI(子どもたちも会場でいっしょに歌う) MPEG (1.6MB)
 3曲目 たいせつな夏 MPEG (1.4MB)
過ぎてゆく日々の中で 僕らは何も考えず 当たり前のように 生きていませんか♪
時計の針は戻せないと わかっているのに 僕らは目をそらして 何も変わらないまま♪
生きる道を閉ざされても あきらめなかった あのこを想えば もっと生きることに向きあえる♪
あのたいせつな夏をけして忘れない 今僕たちに足りないものを気づかせてくれたから♪
あのたいせつな夏にあふれた涙を ぬぐえる未来創ろう 一人一人のその手で…♪

会場に来た人の声

平和のたいせつさについて考えさせられました。

子どもたちの一生懸命さが伝わってきました。

親族の方のお話が心に残りました。来てよかったです。

感動的なコンサートでした。ありがとうございました。

みんなで記念写真

たいせつな夏 けして忘れない…

2003年8月24日

「平和って何?」
「たったひとつしかない,たいせつな命」
禎子の兄(佐々木雅弘さん)が語る禎子の物語

Kids' Peace Cranes Project 2002

Kids' Peace Cranes Project 2003

copyright@June TAHARA